料理経験ゼロの人間が全食自炊生活に切り替えた話

料理経験ゼロからのスタート

私は現在ほぼすべての食事を自炊でまかなっている。料理は得意ではない。というよりその反対で、料理経験が半年ほどしかない初心者である。2月頃までは生まれてこのかた一切料理をしたことがなかった。いい大人なのに。

小学生のころ家庭科の授業やキャンプでみんなで何かを作る機会はたしかにあった。そういえばキャンプで味噌汁を作ったとき、私は何をしていいのかもわからない邪魔者同然で、数人の女子がすべてをやっていた。そして食べると、自分と同じ年なのに、子供なのにこんなにおいしいものを作れるんだと感動した覚えがある。

野菜の切り方もわからなかった

最初にやったのは野菜の切り方をネットで調べることだった。人参、玉葱、ピーマン……そんな定番の野菜の切り方もわからないレベルだった。まあ初心者ってそんなものですよね。

知らなくてもテキトーに切ればいいじゃないか、今まで生きてきて何千回何万回と食事してきたんだから野菜の形ぐらい頭に入ってるだろ、などと自分で思ったりもしたのだがそんな簡単なものではない。間違えるのが怖いというのもあるかもしれない。また、切った野菜の形なんて料理をしない人間にとってはどうでもいいことなのだからそこまで覚えていない。たとえ出来上がりの形がわかっていてもその形にするにはどうすればいいかわからないというのもある。

思い返すと、ピーマンなんか、可食部をずいぶん無駄にしていたな。ここは食べちゃいけないよな、ここも食べちゃいけないかもとどんどん切り捨てていき、最終的にできた形は奇妙に整った長方形だった。ピーマン特有の曲線的なフォルムが完全に失われるほど多くの部分を取り除いてしまっていた。

それを母に食べさせてみたのだがそのときの母の一言。
「わー、切り方がきれいだね。こんなにきれいに切られたピーマン初めて見た」
皮肉ではないのだと思う。状況的にそのような感じではなかった。だけど全然うれしくない。よほど切り方がおかしいんだろうなということがなんとなくわかったから。

料理はそう簡単にうまくならない

今ではいつも使う野菜は無難に切ることができるようになった。切る速度は遅いが。とはいえはじめは包丁の握り方や使い方もわからないし包丁が怖いというレベルだったが、とりあえずそこは抜け出せた。その他のことも全体的に慣れてはきている。だが料理はそう簡単にうまくならない。

ほぼ完全に自炊生活になったのは5月頃からだ。もう半年近く、料理をはじめてからは7ヵ月を過ぎたところである。ということはすでに550回分の食事を作っていることだろう。ところがどういうわけか、自分が作れる料理って何があるだろうと考えたときに数多くの料理名は出てこない。また、手際よくできず時間がかかってしまうことも多々ある。

なぜ毎食自炊するのか

ところで私はなぜ毎食自炊することになったのか。その理由について少し触れておこう。

私は料理をはじめてしばらくして一人暮らしをするようになった。料理をはじめたのはそのためだ。そしてなぜ毎食自炊するのか、率直に言うと添加物の問題だ。

外食やコンビニ弁当、スーパーの惣菜にはほとんどの場合食品添加物が含まれている。まあそんなことはまったく知らなかったわけではない。しかしその件について以前より重く考えるようになり知識も増えた。

いくら危険性があるからといってそれが人体にどれほどの悪影響を及ぼすのかはわからない。市販されている食品は安全の範囲内という主張もある。だが私はそういうものを摂り続けると危ないなということを強く思うようになった。自分の体に異変を感じたわけではないが、いろいろと経緯がありそう考えるようになった。実体がわかりにくいものだから難しいが、添加物に怖さを感じている。

このようなことから私は毎食自炊するようになった。

私の全食自炊…それは料理ではなく炊事

料理をはじめたばかりの人間が毎日朝昼晩、全食自炊することは可能なのか。私はどのようにやっているのか。

一言でいうと、私の自炊は「料理」というより「炊事」である。基本的な考えとして、栄養バランスがとれた食材を安全に食べることができる状態にすることを第一としている。とにかく毎食それを崩さず続けることが大事だと思っている。

肉と野菜の炒め物とご飯というような、おかずは主菜がドーンと一品だけというような献立も多い。それでも栄養バランスは考えているつもりだ(本当にそれでいいのか疑わしい部分もあるが)。それから少しでも時間を節約するために作り置きをしたりしながらなんとか続けている。

早くうまくなろうという欲は捨てる

料理経験が浅い身としては早くうまくなりたい、みんなに追いつきたいというのはどうしてもある。だが自分にとって本当に大切なのはそういうことではないと思っている。料理力アップについて強いて言えば、もっと多くの食材を扱えるようにする努力はしたい。下ごしらえであったり安全に食べられる状態にする調理法を覚えることには力を注ぐ。

「料理が上手い」というのが「難しい料理を複数作れる」というような意味だとすると、いきなりそれを目指してはならないし、そこに少しずつでも近づこうとすることはよろしくないと思う。

難しい料理、手の込んだ料理を作るにはものすごい労力を要する。一度の食事でそれをやっていたら続けていることが途切れてしまう。そうならないために、早くうまくなろうという欲はもたないように心掛けている。

結び

以上が料理経験ゼロの人間が全食自炊に切り替えた話。おおまかではあるが、野菜の切り方もわからなかった私がどのようにやっているのか、どのような考えをもっているのかについて述べた。

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